やっぱりひなたがいい

ここは、私のもうひとつの居場所

37w 受精卵を廃棄することにしました

3月末で受精卵を廃棄することにしました。夫には年末で廃棄したことにしていますが、その後も踏ん切りが付かず、ようやく、です。

 

今臨月で大きなお腹を抱えていますが、今後、私は再度妊娠することはないでしょう。不妊治療のクリニックを訪れることも、もうないでしょう。最終的にこの決断を下すのに、長い時間がかかりました。放っておけば永遠に安いとは言えない管理料がかかります。クリニックのカモといえばそうなのでしょう。悪くは言いたくないけれど、仕組み上、お金で買えない物だからこそ、余計に心の迷いにつけ込みます。

 

自然妊娠が叶わない場合の手段として、不妊治療があります。不妊治療の末、子供を授かったことは、自然妊娠とは違う葛藤、苦しみ、そして喜び、色々あると思います。なかなか人と共有できることではないけれど、そこには妊娠という明確な目標があり、頑張ってきた過程があります。

 

私自身は不妊治療をしたことについて、後悔はないです。勇気を出して良かったと思います。だけど人に勧められるかと言われれば、なんとも言えないのが本音です。軽々しく子どものいる人生は良いよ、だなんて言いたくないです。いろんなライフスタイルがあるのも理解できます。例えば孫を望む親の期待に応えたところで親が一生面倒見てくれるわけではまさか当然ないし。

 

だけど、例えば雑誌等を見ていても40代ともなると、結婚して子どもがいるのが当たり前の設定になっていたりして、もし結婚していなかったとして、子どもがいなかったとしても、私は私と強くいられるか、自信がないです。世間の無言の圧力にやられてしまいそうです。

 

不平不満や悪口を言いたくなる時は、心の余裕がない証拠で、その時の自分は決して美しくははないし、後で考えても情けないというか恥ずかしく思います。これまでの人生で、キャパがそう広くないことも自分ではわかっているつもり。だからこそ、心の余裕を忘れず、無理せず(この匙加減が難しい)謙虚に、何より自分の意思で作ったこの家族を大切に、生きていければと思います。